ザイフェンの羊飼い人形。

d0066341_14354865.jpg先日、実家に帰った時に、懐かしいものが飾ってありました。
これは、私がドイツのハンブルクの港祭りで買って、母に贈った、小さな小さな木製の羊飼いの人形
ドイツの木のおもちゃの発祥の地といわれている、ザイフェンという町のマイスターに作られたものです。(以前、ザイフェンの別のおもちゃも紹介しましたが。)

これ、ものすごく手が込んでいます。
その上、とっても小さい!どれくらい小さいか・・・っていうと、羊飼いのおじさんで3~4cmくらい。親羊が4匹、子羊が2匹、手前に居るのは羊追いの番犬。よ~く見ると、犬はハァハァと舌を出していたりして・・・芸が細かい!あと、2本の木・・・全部がまたまた小さな木の箱に入って、セットになっています。

これを売ってくださったのは、港祭りの屋台に混じって、お店を出していた、一人のおじさん。ザイフェンの町の宣伝マンのようで、水兵さんのカッコをしていました。わずかダンボール2箱分くらいのスペースに、小さな小さな人形やおもちゃを並べて、とても楽しそうにおもちゃの説明をしてくださいました。かわいいものばかりなので、お店に釘付けになっていると、おじさんはやんわりザイフェンの町のことを話し出しました。

もともと、鉱山の町だったザイフェンが廃坑になり、町の人々がおもちゃを作り始めたこと。でも今また、早く安く出来るおもちゃに押されて、手間のかかる、それでいてお金にならない、本物のおもちゃ作りの職人が減ってきていること。手のいい職人はほんの数人になってきている・・・と話してくださいました。

別の町のお祭りで、この名物おじさんを、また見かけたことがありました。
大事なものを残そうと、必死に本物を売り歩いてるおじさんの姿に、たくさんの人に買って欲しいなぁと願わずにはいられませんでした。

でも、これも2年ほど前の話。
最近は日本でもドイツの木のおもちゃをかなり見かけるようになってきたから、きっと持ち直してることでしょうね。おじさんの努力が実ってきた?(笑)
本物はきっと誰かが見つけて受け継いでいく・・・ザイフェンの職人さんたちは、これからもきっと私達を温かく夢の世界へ誘ってくれるおもちゃを作り出して行ってくれることでしょうね。
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